小樽ガロ展の旅
エピソード3
「前回 🔗」の小樽駅前でいくら丼を食べた続き。
さて、今回の旅のメインイベント、小樽文学館の企画展「編集者・長井勝一没後20年『ガロ』と北海道のマンガ家たち展」(以下、ガロ展)に潜入します。
ガロ
その前にここでこの記事を読みやすくする為に、今一度ガロと自分の関係を記しますと、母が仲佳子(ナカケイコね! )という60年代にガロで漫画を描いていた人と言う事に尽きます。
今回のガロ展にあたって、実家に帰って母の遺品を漁ったり母について色々調べたりして新しい発見もありました。
あと自分でも年頃の90年代にガロを読ん出ました。自分的ガロと言えば、根本敬さん、山田花子さん、ねこぢるさんでしょうか。
特に根本敬さんに影響を受けて、韓国にポンチャックを買いに行ったよね。
小樽駅から小樽文学館へは徒歩9分くらいです。
おや? 線路が続いている。これ「スタンド・バイ・ミー」ごっこできるやん!
「スタンド・バイ・ミー」はニンテンドー3DSのポケモン内のテレビでも放送されてるので、みんな知ってるでしょ?
「男の子が 4人 線路の上を 歩いてる…」
ちょっと線路を歩いてみたら、不思議な空間に迷い込んでしまった。
小樽文学館
この雑誌と、そこにつどった若者たちが、「マンガと芸術」をくつがえした。
ガロ展は撮影OKなので、沢山写真を撮ったんだけど、ここで写真を上げると、このブログを読んだだけで行った気になられても困るので、ガロ展期間中は写真を載せないでおこう。
その代わりに自分的オススメポイントを紹介します。
まず前提に長井勝一さんの『「ガロ」編集長』を読んでおくと100倍面白いです。
長井さんと白土三平さんの友情や長井さんの性格や、白土さんのお父様の事をインプットしておきましょう。
白土さんがカエルと暮らして描いた漫画を観てニンマリできますよ。
オススメポイント①
やっぱり60年代のガロですね。今回実家で母の遺品のガロを探したんだけど、どうしても二冊無いのよ。
いや、無いわけ無いんだけど、家のどこかにある筈なんだけど。
どうしても無いので、一応キープと言う意味で足りない二冊のガロをネットで探してみたら、60年代のはほぼ売ってない。
前に神田の神保町の古本屋で一冊3000円で売られてた時は渋ったもんな。「いつまでもあると思うな親とガロ」は名言だと思う。
結局まんだらけに一冊ずつあったんだけど、水木しげるさんが表紙の号は高くなってたわ。ガロ創刊号なんて貴重過ぎてもう手に入らないよね。
オススメポイント②
ガロ読み放題コーナーな。全てじゃ無いけど、白土三平さんのカムイ伝やつげ義春さんの名作等もガロで読めるよ。
あの映画は、DVDじゃなくて映画館で観たかったなぁ、みたいな時あるじゃない。漫画も同じでさ、当時の雑誌で読むと趣が全然違うから。
紙の質感とかさ、投書欄とか読むとその時代の雰囲気も伝わってくるし。
オススメポイント③
手前味噌だけど、仲佳子コーナーだよね。なんか展示ケース二つ分も、ありがとうございます。
幻のガロ漫画家仲佳子の、ガロ以前の投稿作品も観れるし、未公開四コマ漫画原稿や、ガロ以降別名義で商業誌に描かれた四コマ、自分が学生時代に作った同人誌「電気藝術」に仲佳子名義で描かれた作品も観れます。
仲佳子先生の作品が観れるのは小樽文学館だけ! 他の有名な作家さんのはいつの日かまた観れそうな気がするけど、仲佳子コーナーはもう無いと思うよ。
オススメポイント④
ガロ展記念誌は必読だな。これを読むともう一度ガロ展に訪れたくなる。ただ記念誌はガロ展に行かなくても通販で買えるそうなので、どうして小樽まで行けないという方はこちらをどうぞ。
『ガロ』展記念誌、本日より販売。A5判50頁。通販お申し込みotarubun@otarubungakusha.com まで。代価500円送料140円を記入したゆうちょ振替用紙同封し冊子を送ります。思い込もったご寄稿、とくに難産極めた鈴木翁二さん読み応えあります。 #otabun pic.twitter.com/wvZLhDVyEP
— 玉川 薫 (@tamagawakaoru) 2016年10月4日
企画展「編集者・長井勝一没後20年 『ガロ』と北海道のマンガ家たち展」は10月23日(日)まで!
そんなこんなでガロ展を堪能した後は、小樽のお寿司だよね! 館長に教えていただいたお寿司屋さんに行きました。
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